本当に「その3」で完結させるつもりだった「iPhone5は普通のスマホになってしまったのか?」シリーズなのだが、本日、michikaifu さんの「iPad miniでアップルの「ぶっちぎり感」がないのはクラウドのせい」を読んで、その通りだとおもったので「その4」を付け加えることにした。
これ、iPhoneでもそっくりそのまま当てはまる。現在、ユーザーが使うサービスも扱うデータも片っ端から次々とクラウドベースに移行されつづけている。データ通信さえ使えれば、ローカルにはほとんどなくてもよくなるくらいの勢いだ。
一旦クラウドベースな環境に慣れてしまうとどの端末からでも同じサービスが利用でき同じデータにアクセスできるため、端末の選択をする際にはデザインが決め手となるだろう。見た目のかっこよさ、軽さ、薄さ、操作のしやすさ、というところか。
いくら iPhone がもともと独創的なデバイスだったとしてもそれは過去の話で、現在は数ある選択肢の中からデザインと価格を考慮して選ぶ対象にしかなるまい。この観点から見ると、「その2」で取り上げた高校生の行動は非常に合理的で、iPhoneはカッコいいけど高かったのが、価格が下がったから手に入れたという、身もふたもない話だ。
この説が正しければ、iPhone よりも格好いいデバイスが出現し、かつ価格も安ければ、iPhoneの売り上げが伸び悩んでしまう可能性は高いということになる。
現実にはそこまで単純でもなくて、一旦 iTunes などで環境を構築した人はスイッチングコストが高すぎてなかなか移行できない。しかし音楽に関してはGoogle も抜け目無く Google Music Match を導入して Apple の iTunes Match に対抗し、シームレスな移行を画策している。これがうまく行けば、例えばある日iPhoneからAndroidスマホに乗り換えても今まで持っていた曲は自動的に環境ごと移行される、という状況もあり得る。(ゲームについてはどうなんだろう?詳しい方教えて下さい)
Apple にとっては、iPhoneよりもカッコいいデバイスが発売されるー>そのデバイスの価格がとても低くなるー>ユーザーのデータがそのデバイスからでも問題なく使えるようになるー>じゃそっちでいいや、 というシナリオは怖いだろうが、多分状況はこの通りに動いて行くと予想する。
がんばれ Apple!
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