2013年1月31日木曜日

渋滞と事故と Google 自動車


私は基本的に毎日自宅とオフィスの間約20マイル強の距離を通勤している。
経路は大きくわけて2つあり、そのうち一つがルート 101という高速道路を使うものだ。
面白いもので、景気が悪くなると101はピーク時でも渋滞は少なく、景気が戻ってくるととたんに朝夕の渋滞が激しくなる。

このところ景気が戻ってきているらしく、家をちょっと遅く出ると渋滞に巻き込まれて、オフィス到着までに下手すると1時間くらいかかってしまう。なのでいつも早めに家を出ているのだが...

先日、普段は渋滞しないところで突然渋滞に巻き込まれた。何となく車線別の車の動きがいつもと違うので、多分事故だろうという想像はついた。15分ほど超低速で走ったところ分かったのだが、4台を巻き込む事故がある出口直前で起こっていた。

4台のうち1台は運転席のドアが引きちぎれており、もう1台はボンネットが完全にひしゃげていた。死人が出ていなければ良いなぁ、と願いつつ、これで渋滞も終わったと思ったらまだ続いている。

またのろのろと走っていたら、今度は同じ出口を少しだけ過ぎたところで真ん中車線で追突事故が起こっており、これが車の流れをせき止めていたのだった。こちらについては比較的軽い事故で、多分運転していた人達も命に別状はないだろう。でも車はもう走れないようだ。
1時間ほど後にオフィスに来た人が言うには、私が二つの事故を見た出口のもう1つ南の出口で新たにまた事故が起こったおかげで、渋滞が超長くなっていたのだという(自宅からオフィスまでの距離の半分くらいの長さ)。私がその箇所を通り過ぎてから別の事故が起こっていたのだ。なんと言う日だろうか。
こうやって事故現場を通り過ぎるたびに、事故に巻き込まれてしまった人達が心配になるし、一方で自分が当事者でなかったという事実に感謝する気持ちになる。事故に巻き込まれるかどうかは紙一重。慎重な運転が必要なのは心構えとして当たり前(そうでない人は下の動画を見てほしい)だが、自分だけ気をつけていても巻き込まれることはあるし。






さて本題。このように予期せぬ渋滞に巻き込まれると非常に不便である。Google Map を見ても、渋滞の状況は厳密にはリアルタイムではなく、マップ上の状況と現実の道路状況が全く違うことはよく経験する。特に、この日のように15分から20分以上予定が狂うと結構まいったりするので、渋滞が置き次第すぐに測道に迂回したい。もう少し情報を早く取る方法はないのか。

たとえば、Google の自動車(自動操縦車)を使うのはどうだろうか?
通常の自動車は人間が運転するから実際には人動車だ。Google の自動車は、自動的に走るので原理として人間の操縦者は必要ない。

この自動車を大量に巡回させ、まんべんなく主要な道路 を走っている状態を保持しておく。自動車からは継続的に速度情報がクラウドに送信されるので、自動車からの速度に基づき渋滞状況がリアルタイムに反映される。どうだろう?

特に高速道路には信号がないので、自動車の進行速度がそのままその道路の交通の流れを反映すると思う。センサーで交通量を計る場合は計測地点が固定になってしまうが、この案だと交通量はわからないが速度は完全にリアルタイムだ。

人動車ではなく自動車だから運転者の休憩もいらない。同乗者はいないので、既存の自動車サイズではなく超小型の(Smart かそれより小さい)電気自動車でも十分だ。
自動車が量産できれば割と簡単に実現できるのではないだろうか。

この程度のことはもう Google では計画されているのかな。ぜひ実現してほしい!

2013年1月2日水曜日

新春ヘルプデスク体験談

皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

2013年の新春お笑い始めはヘルプデスクに関する体験談。

日本でも同じかもしれないが、アメリカで何かトラブルがあってヘルプデスクに電話すると
  1. まず自動応答メッセージで延々と質問されてその度に番号を押させられる
  2. その段階をクリアしても、担当者が電話に出るまで数分から数十分待たされる
  3. 担当者が電話口に出ると、自動メッセージに対して入力した情報をもう一度質問される
  4. 担当者の知識が不十分で対応できなくてもエスカレートしない
というのがほぼ一般的で、さらに「通話が途中で切れてしまう!」 というおまけつきだ。

以下は私自身の体験に基づくノンフィクションなので注意してお読みいただきたい。



我が家ではケーブルテレビプロバイダとしてComcastに加入しており、ブロードバンドもComcastを使っている。たまに障害もあるが、そのサービスレベルには非常に満足している。

ヘルプデスクもかかりにくいのは他と同じだが、一旦担当者に繋がったらまず迅速に問題は解決されてきたし、必要な情報は得られた。ただ、考えてみると今までは障害や提供プログラムに関することばかりだった。


本日初めて、自分のアカウント情報に関する質問をするために Comcast のヘルプデスクに電話をした。


まず担当者に繋がるまでに回線が混んでいて合計で30分ほどかかった。これは良くあることなのでまあよい(アメリカに来て気が長くなった)。
次に担当者と話し始めると、その担当者の理解度が極端に低いことが分かってきた。例えば

(私)「私のオンラインペイ用に使っているComast.net用のアカウント名は abcde@gmail.com なんですが、これは PC上のファイルをComcastのサーバにアップロードするために必要なアカウントと同じですか?」
(担当者)「アカウント名が Gmail ですね。Comcast メールのメールアドレスでなければログインしてオンラインペイできません」(では私がこれまで払ってきたお金は幻と消えたというのか)
...
(私)「アップロードできないと言われましたが、home.comcast.net/~xyz/ にアクセスすると私がアップロードしたファイルが見えるので確認してください」
(担当者)「それはあなたが Gmail に保存したファイルではないですか」

もう意味不明である。たっぷり3回は同じ説明をしてその度にずれた回答を受け取った後、

(私)「すいませんがもう少し技術的な内容が分かる人かあなたのマネージャーに代わって下さい」
(担当者)「分かりました。少々お待ちください」

待っている間に担当者が誰かと話している内容が漏れ聞こえてきた
(担当者)「この人は....(聞き取れず)のデシジョンをしたいと言っています」
あれ?
(私)「ちょっとまって。何かのデシジョンしたいんじゃなくて、技術的な説明が聞きたいだけなんだけど」
(担当者)「そうですか、分かりました」

5分間の静寂の後に担当者が提案してきた内容が「通訳を手配しますので少々お待ちください」だった。少なくともこちらの英会話の能力の問題ではないと思う(あちらの可能性はある)ので一瞬むっとしたが、「そうだ、通訳にもう少し技術の分かる人に代わってくれっていえば良いんだ」と思って待っていた。
そしてまた10分ほど静寂の時を過ごした後、

電話が突然切られた。

天地神明に誓って、私は自分からは切っていない。

もう折れそうになる心を奮い立たせ、再度ヘルプデスクの番号に電話をかけ、10分ほどかけて別の担当者に繋がった。
またまた同じ情報を提示した後に、

(私)「私のオンラインペイ用に使っているComast.net用のアカウント名は abcde@gmail.com なんですが、これは PC上のファイルをComcastのサーバにアップロードするために必要なアカウントと同じですか?」
(担当者2)「いえ、あなたのアップロード用のアカウントは xyz です」

なんと、初めの担当者の能力が足りなかっただけだったんだ...ああ早めに強引に誰かに代わってもらっておけば良かった。

(私)「パスワードを忘れてしまったんですが、再発行してもらえますか」
(担当者2)「はい、それでは !@#$%^ でどうでしょうか」
(私)「(試した後)はい、!@#$%^ でログインできました。ありがとう!」

担当者2さんと話し始めて5分、当初の問題は解決した。ああ私の初めの1時間半よカムバック!

(私)「ちなみに、オンラインペイ用のアカウントabcde@gmail.com とアップロード用のアカウントxyz はひもづいてますよね?」
(担当者2)「ええと、おっしゃっている意味が分かりませんが」
(私)「つまり私はオンラインペイするためにabcde@gmail.comでComcastのウエブにログインしています。そして」
(担当者2)「ああ、abcde@gmail.comの方もパスワードリセットが必要なんですね」
ちがう!
(私)「ノー!ノー!絶対触るな、いまうまく動いてるから絶対触るな。もう変更は一切必要ないから。お願いだから何も変えないで!」
(担当者2)「分かりました。では通訳を用意しますので...」
(私)「いや、そうじゃなくて。(以下延々と続く)


これ、やっぱり私の英会話能力の問題なんだろうか。
そうではないと私自身は信じているが.....
(ていうか、何語の通訳を用意するつもりだったんだろう)