2012年11月10日土曜日

今更固定電話は必要なのか?

マイナビニュースの(なぜか)携帯セクションにこのような記事が掲載されていた。

「AT&Tが間もなく電話事業から撤退か、今後3年で携帯とブロードバンドに集中」
 http://news.mynavi.jp/news/2012/11/10/021/index.html

元ネタはこちら
wsj.com: AT&T Move Signals End of the Copper-Wire Era
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324439804578104820999974556.html

どうやらAT&Tが銅線のネットワークを廃棄し、Broadbandサービスに集中するようだ。家庭電話はもちろんブロードバンドを使ってこれまでの電話番号等も含めて移行させる予定なのだろう。

我が家も固定電話はAT&Tを使っており、携帯と請求書は別になっている。

実は日本からこちらに引っ越してきた時、本当に固定電話が必要かどうか考えてみたことがある。しかし突き詰めること無く AT&T に加入してしまった。

日本で暮らしていた時は、固定電話の電話番号が無いと何かと不便で、例えばクレジットカードに加入する時とか配達をお願いする時とかに携帯電話の番号だと受け付けられなかった。なので固定電話を持たないというのは一家の主としては受け入れがたい物だった。今は携帯電話の番号で問題ないのかもしれない。

そのような状況だったので、アメリカに引っ越してからも固定電話を持つのは当たり前、という感覚もあった。 ただ、こちらで何かに加入するとか書類に連絡先を記入する際には、固定電話の番号が必須というのはあまりない(確か1回だけ合った気がする)。多分電話番号をさっと見ただけでは固定電話と携帯電話の区別がつかないからだろう。
日本では携帯電話と固定電話では市外局番が異なる。こちらでは携帯だろうと固定だろうと(ほぼ)登録住所によって市外局番が決定し見た目の区別がつかない。

では何のために固定電話を死守しているかというと、大きく2つの理由がある。

1つめは、家族としての電話番号を持つため。例えば携帯電話だと、夫婦共通の友人が妻と夫のどちらの番号にかけるかを悩むことになる(だろう多分)が、固定電話だとどちらがとっても良いので電話をかけてくる人にはとてもフレンドリーである。何かの名簿に載せる場合も家族にその番号1つですむ。しかしこれは携帯電話でもそれなりに同等の機能を実現できそうだ。

 2つめは停電対策である。この辺りは停電が非常に多い。強い雨が降ったらまず停電する。その場合でも、電源を電話線から取るローテクな電話を繋げば通話可能だ。我が家では普通は子機付きのワイヤレス電話機を使っているので停電時には使えなくなるが、いざという時用におもちゃの電話を持っている。おもちゃだが電話線をさせばちゃんと機能するので、じつは停電時にはこの電話が最も使えるものなのだ。携帯電話だと端末のバッテリーが切れるとそこまでになってしまう。

おっと、もう一つ理由があった。残念ながら AT&T Wireless の通話音声品質があまり良くないので、長時間の電話会議には固定電話の方を使いたい。
 

マイナビニュースの記事でも触れられていた通り、今回のハリケーンSandyの災害時には公衆電話が威力を発揮したという。いざという時にはローテクのモノの方が頼りになったりすることもあるので、個人的にも社会的にもなかなかすぱっとは移行できないのではないだろうか。



0 件のコメント:

コメントを投稿